【スロヴァキア】中世の城壁の跡
2011年3月28日
ブラチスラヴァはもともとプレスブルグと呼ばれる街でした。多くのヨーロッパの街が城壁に囲まれ、夜間は門を閉ざしていましたが、プレスブルグも同じような城塞都市でした。
城壁には四つの門があり、そこを通らないと街には入ることができませんでした。現在その門のうち、聖ミハエル門だけが現存し、往年の街の姿をいまに伝えています。
聖ミハエル門は14世紀のころに建てられました。さらに18世紀、今日のようなバロック様式の塔に改築されました。この塔の周囲はブラチスラヴァの街でも、いちばん風情のある界隈で、迷路のように入り組んだ路地の散策を楽しめます。
観光地らしいお土産屋さんが軒を連ねていますが、なかにはセンスのよさを感じさせる店もあります。散策しながら、ぜひ探してみてください。
現在この塔はブラチスラヴァ市博物館の展示会場の一つとなっていて、武器などを展示しています。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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