【スロヴァキア】日本で英語補助教員をした先生の写真展
2011年3月14日
愛知県の豊明市にある9つの小学校と、東海市の横須賀小学校でALT(英語の補助教員)をしていたスロヴァキア人のヴェロニカ・チィエルニコヴァーさんが、ブラチスラヴァ郊外のイヴァンカ・プリ・ドゥナイで写真展「お米の道」を開いています(3月26日まで)。
チィエルニコヴァーさんは2005年から2010年までの5年間、日本に滞在しました。滞在を終え、スロヴァキアに帰国にあたり、「5年間の人生を、飛行機に乗り、たった15時間あまりで終わらせるなんて、とてもできない」と考えたそうです。
そこで選んだのが、陸路での帰国でした。日本から中国までは船で渡り、あとは2カ月あまりをかけて旅をしながら帰ったのです。「これからどこに住むか、どんな生活をしたいか」と自問しながら、旅をしました。
旅にはパートナーとなるヨゼフ・ラバシュさんと、身ごもったばかりの子どもも一緒でした。旅は生まれてくる子どもへのプレゼントだったといいます。
今回の写真展はチィエルニコヴァーさんがこうして旅をしながら撮影した写真から構成されています。6カ月になる子どもの名前はゾランちゃん。「空を走る人」という意味があるのだそうです。
(写真上=ヴェロニカ・チィエルニコヴァーさんと、ヨゼフ・ラバシュさん、ゾランちゃん。展覧会場のインフォメーション・センターにて 写真下=チィエルニコヴァーさんが撮影した展示作品のひとつ)
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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