【スロヴァキア】古代ローマ帝国の遺跡
2011年11月14日
ブラチスラヴァの街外れに、ルソフツェという小さな集落があります。新しい住宅が建てられ、新興住宅地のような印象もあるのですが、ローマ帝国の遺跡が残る古い街なのです。
ローマ帝国はドナウ川を天然の要塞と見立て、帝国の国境としました。リーメスと呼ばれる長城を築き、駐屯地や物見櫓を建て、国境を守り、ゲルマン民族の侵入を防ごうとしたのです。イギリスからバルカン半島まで、3000キロにもおよぶとされます。
ルソフツェにあるのはゲルラータと呼ばれる駐屯地の跡です。2世紀に建立され、4世紀に打ち捨てられました。現在保存されている遺跡は、駐屯地のごく一部で、実際にはもっと大きな規模だったとのことです。
博物館が整備され、出土された建物の一部が展示されています。イルカなどをモティーフとしたレリーフや装飾で、かすかに彩色された名残を感じさせるものもあります。駐屯地の建物にこのような装飾を施すのですから、古代ローマ帝国の人たちはとてもロマンティックだったように感じます。
ルソフツェにあるのはゲルラータと呼ばれる駐屯地の跡です。2世紀に建立され、4世紀に打ち捨てられました。現在保存されている遺跡は、駐屯地のごく一部で、実際にはもっと大きな規模だったとのことです。
博物館が整備され、出土された建物の一部が展示されています。イルカなどをモティーフとしたレリーフや装飾で、かすかに彩色された名残を感じさせるものもあります。駐屯地の建物にこのような装飾を施すのですから、古代ローマ帝国の人たちはとてもロマンティックだったように感じます。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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