【ハンガリー】ホルトバージ国立公園の魅力
2011年11月 7日
ハンガリーのホルトバージ国立公園は、プスタと呼ばれる大平原にあります。ユネスコの世界遺産にも指定されています。平原の自然ではなく、その文化的景観が指定された理由となっていることからもわかる通り、遊牧民の生活がいまも息づいています。
プスタは広大で、地平線の彼方まで遮るものがなにもありません。プスタの見学にはツアーに参加するのが一般的です。馬車にひかれ、灰色牛やラッカ羊、マンガリッツァ豚など、プスタ特有の家畜たちが放牧されている光景を見て回ります。
ハンガリー人の祖先は騎馬民族で、遊牧生活を送っていました。その騎馬民族が長い戦いの末、ハンガリー平原に腰を落ち着けたのがはじまりだったと伝わります。プスタツアーのクライマックスは、伝統をいまに受け継ぐ巧みな馬捌きです。なんと馬を犬のようにおすわりさせたりするのです。
なんにもないハンガリー平原をレンタサイクルで走ると、とても気持ちがいいです。日々、いろんな発見もあり、できれば数日、滞在してみると興味深いと思います。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
投稿についての注意事項
- このブログへのご質問については、内容によってお答えできない場合や、回答に時間がかかる場合があることをご了承ください。