【スロヴァキア】ペジノクの小さな博物館
2012年1月16日
ペジノクはブラチスラヴァのバスターミナルから、スロヴァック・ラインという赤い車体の郊外バスに乗り、1時間弱で着く街です。電車でも行くことができます。
ペジノクはワインの産地として知られ、一面見渡す限りのブドウ畑が広がります。街の中心部にある小カルパチア博物館は、この地域のワインづくりの歴史を感じさせます。
目を見張るのは木でできた巨大なブドウの圧搾機。所有者の名前やつくられた年が刻まれ、模様のあるものや、色のつけられたものもあります。古い機械はたくさんの人力を必要とする構造となっていますが、新しいものは機械の力でうまく搾れるようになっています。
内部の見学は博物館の人の説明付きなので(英語のツアーもあり)、道具の逸話や、地域の歴史も知ることができます。この手の博物館はただ見るだけのことが多く、消化不良になりがちなので、ガイドツアーになっているのはよいと思いました。
ペジノクは小さな街ですが、歩きながらたぶんブラチスラヴァも昔はこんな感じの街だったのだろうなあと想像してみるのも興味深いものがあります。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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