【スロヴァキア】変わりゆくブラチスラヴァ
2012年5月21日
プラハに住んでいたとき、トラムと呼ばれる路面電車をよく利用していました。地下鉄と路面電車を組み合わせることで、たいていのところには行け、便利だからです。外の景色が見えるし、どこかのんびりした路面電車が好きでした。
ブラチスラヴァにも路面電車が走っています。車両もプラハと同じ、クリーム色の赤のラインが入った社会主義の時代からのものがまだ現役です。しかし、ブラチスラヴァの路面電車はプラハに比べると路線が限定的で、利用する回数はずいぶん減りました。
ブラチスラヴァの中央駅にも路面電車が発着していましたが、残念ながら廃線になってしまいました。路面電車のターミナルだった場所はいまガランとして、立ち入りができないようになっています。独特のきしみ音が消え、なんだか駅もさびしそうです。
中央駅の再開発計画の一端だと思いますが、経済不況の影響もあってか、計画そのものは大幅に遅れている模様です。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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