【スロヴァキア】世界遺産の街レヴォチャ 3 旧市庁舎の歴史博物館
2013年2月11日
レボチャの街の中心にある長方形の広場のまんなかに、不思議なかたちをしたルネサンス様式の建物があります。ここは市庁舎だった建物で、15世紀半ばごろに建てられて以降、改築が重ねられ、今日のような建物となりました。
この旧市庁舎は歴史博物館となっていて、二階部分は代表が集まって話し合いをするいまでいう議会であり、裁判所でした。
部屋に置かれた当時の机や椅子を見ると、ごく少数の権力者によって社会が動いていたであろうことがよくわかります(=写真)。レボチャ自体、大きな街ではないにしても、なんだか不思議な気もします。
バルコニーの外に出ることができ、街を一望にできます。2階部分は街の人びとの生活にまつわる展示があります。ややまとまりに欠ける展示ですが、その分、想像力をかき立てられます。ハンガリー的な要素が強いのは、当時はスロヴァキアの街ではなく、ハンガリーの街だったのだから当然といえば当然なのです。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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