【スロヴァキア】ドナウ川の渡し船
2013年7月29日
橋というものは特別なものだと、ヨーロッパの街を旅しているとよく感じます。
街の中心部にはいくつかの橋があり、容易に対岸に渡れるものの、中心を外れると、延々と橋がなく、対岸に行けないということが少なくないからです。
そこには、長い歴史のなかで、街を守るため、橋を架けず、人の行き来を制限してきたことが伺えます。
ブラチスラヴァからブダペスト方面に行くと、50キロほど離れた街まで橋はありません。その代わり、キセリカーという小さな街から対岸のハンガリーと国境にある街まで、渡し船がでています。
この渡し船、あくまで橋の代わりにあるため、無料で利用することができます。自動車や自転車など、市民の足になっています。1時間に1往復、でています。
ものの5分足らずで対岸に着いてしまいますが、渡し船から眺めるドナウ川の風景はなかなか趣があります。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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