【スロヴァキア】ドナウ川の水上スポーツ
2013年8月12日
ドナウ川はドイツに源流があり、ルーマニアで黒海に注ぎ込む、全長約3000キロにおよぶ大河です。古くはこのドナウ川以南がローマ帝国で、天然の要塞となっていました。
スロヴァキアにはこのドナウ川をせき止めたダムがあり、川というよりは湖といったほうがいい景観が広がっています。ダムは洪水対策と、発電のためにつくられました。
ダムは社会主義の時代の計画ですが、完成は1990年代。一緒に計画を進めた隣国のハンガリーと対立し、環境破壊と問題視もされました。
湖のようなこのドナウ川では、ウィンドサーフィンや水上スキーのようなウォータースポーツが盛んです。凧を使ったカイトサーフィンも人気で、川沿いにスクールがあります。のんびり釣りをする人もいます（ただし免許制なので、だれでも自由に釣りができるわけではありません）。
川辺で過ごしていると、短い夏を目一杯楽しもうという気持ちになってきます。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」（白水社）や「プラハ カフカの生きた街」（パルコ出版）などの著作がある。
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