【スロヴァキア】社会主義の時代のクルマ
2013年9月 2日
社会主義の時代、チェコスロヴァキアの自動車産業は強く、小さな国であるにもかかわらず、シュコダ、タトラ、それにリアーツという三つの自動車メーカーがありました。
もうずいぶん少なくなりましたが、それでも当時のクルマがいまでも現役で走っています。お年寄りが古びたクルマに乗っていることもあれば、きれいにレストアして乗っている人もいます。若者がいまふうに改造して、爆音たてながら走っていることもあります。
「西側」の自動車とは性能が雲泥の差で、社会主義の国々の技術的な遅れの象徴のように当時は思えたものでした。しかし、20年近くたってみると、デザインがなかなかいいことに気づかされます。
カワイイという言葉が最初に思い浮かびますが、さまざまま制約のなか、デザイナーがなんんとか自己表現をしようとしたようにも感じます。
写真はドイツで見かけたスロヴァキア・ナンバーの古いシュコダです。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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