【フランス】カルティエ=ブレッソンの大回顧展
2014年4月14日
写真家アンリ・カルティエ=ブレッソンの大規模な回顧展が、パリのポンピドゥー・センターで開かれています(6月9日まで)。
カルティエ=ブレッソンといえば「決定的瞬間」という言葉で知られ、今日、写真と呼ばれているものの基礎を築いたひとりといっても過言ではありません。
その生涯を500点あまりの膨大な作品を通じて振り返るとあって、一目見ようと展覧会場は長蛇の列となりました。
最初から写真を志したわけではなく、入口は絵画であり、1920年代から30年代にかけての潮流だったシュルレアリスムに影響を受けていたことだと、興味深いものがあります。
また、報道写真家の立場で数多くの現場を渡り歩き、その先々で見事な写真をものにしてきた事実も特筆できます。
写真に興味のある方にぜひ見ていただきたい展覧会です。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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