【スロヴァキア】ドナウの渡し船
2014年6月30日
橋は特別なものだと、ヨーロッパでの生活をしていると感じます。市内にはいくつもの橋が架かっていても、郊外に行くと橋がほとんどなくなります。
試しにウィーンとブラチスラヴァのあいだにいくつ橋がドナウ川に架かっているか、地図で調べてみました。正解はわずか2カ所です。二つの都市の距離は約60キロですから、その間、延々と対岸に行くことができないわけです。
ブラチスラヴァとブダペストのあいだも事情は似たようなものです。橋の代わりにあるのが渡し船です。ブラチスラヴァからハンガリー方面にドナウを下ったキセリカというところに、対岸のヴォイカ・ナド・ドゥナヨームと結ぶ船があります。
この渡し船は自動車も運べる大きなものです。橋の代わりなので、無料で利用できるのがおもしろいところです。船の行き来は一時間に一本。昼は1時間の休みがあり、のんびりしています。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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