【トルコ】イスタンブールを楽しむ 8
2014年8月25日
イスタンブールは、街がヨーロッパとアジアに二分されています。実際、「ヨーロッパ側」と「アジア側」と場所を言い表すのに使ったりもします。
この立ち位置が、イスタンブールという街を性格づけていると思います。それを異国情緒と人びとはとらえるわけです。
もっとも地理的にはそうかもしれませんが、感覚的にはトルコはヨーロッパと中東、インドが中東とアジアの境目と感じます。
この境目感覚はトルコのお菓子にも現れているようです。中東のほか、アフリカの地中海沿岸諸国などで広く見られる、ナッツを材料にした甘いお菓子の店が、イスタンブールのあちらこちらにあります。
ピスタチオ、ヘーゼルナッツ、アーモンド、ココナッツなどを砂糖で固めます。ものすごく甘いものもありますが、やはり売っている店によって、見た目は同じでも、味はちがいます。作りたてがおいしいとも。
暑さや湿度のせいで身体が疲れているときに食べると、とてもおいしく感じます。風土のお菓子というべきでしょうか。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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