【トルコ】イスタンブールを楽しむ 11
2014年9月15日
イスタンブールはもともとコンスタンティノープルと呼ばれる街でした。東ローマ帝国の首都です。330年に街が築かれ、1453年に陥落するまで、1100年近くもコンスタンティノープルとして、街は繁栄しました。
このあたり、西洋史でもわかりにくい部分のひとつだと思いますが、イスタンブールは「第二のローマ」の位置づけだったわけです。それがオスマン帝国の侵攻を受けて東ローマ帝国は滅亡します。
すっかりトルコ化したイスタンブールの街にローマ帝国の面影を見つけるのはむずかしいのですが、ヴァレンス水道橋など東ローマ帝国の時代につくられた建築物を目の当たりにすると、たしかにここはかつてローマ帝国だったのだと思い知らされます。
この水道橋の歴史は古く、街が築かれてほどなくすると建立されました。そして、歴史的な建造物でありながら、往来の激しい道路のただ中に、その堂々とした姿を今日も見ることができるのです。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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