【トルコ】イスタンブールを楽しむ 13
2014年9月29日
トルコといえばコーヒーがよく知られています。「トルココーヒー」という名があるほどです。
この「トルココーヒー」は豆の種類ではなく、入れ方の方法です。水から豆を煮立て、上澄みを飲みます。濃いのが特徴です。
ヨーロッパにコーヒー文化が根づいたのもトルコの影響です。オスマン帝国がヨーロッパへと勢力を広めたときの置き土産です。
いまトルコではコーヒーよりも紅茶が広く飲まれています。サモワールと呼ばれる二段式のポットでわかし、ガラスの小さなグラスで飲むのがトルコ式です。
コーヒーと同じく、濃くできあがるので、お湯を足してほどよい濃さにします。紅茶の店がイスタンブールの路地端にもあって、男たちがのんびりお茶を飲む姿を見かけます。この紅茶がなかなかおいしく、トルコの風土に合っているように感じます。
とはいえ、トルコで紅茶が広く飲まれるようになったのはコーヒーに比べると歴史ははるかに浅く、19世紀末のことだといわれます。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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