【スロヴァキア】スロヴァキアの病院事情
2014年11月17日
スロヴァキアには健康保険会社が3社あります。1社は国営で、2社は民間です。市民はこのうち好きなところを選んで加入します。
小さな国なのに3社もあるのは不思議ですが、そのことでうまくバランスを保っているようです。というのも、それぞれよく言う人もいれば、悪く言う人もいるからです。保険会社を変えたことがあるという人も少なくありません。
医療費は基本的に保険でまかなわれ、個人負担はありません。入院したり、手術をしても同様です。ただし歯医者は例外で、少し厄介です。
主治医制度があり、子どものころからの主治医に診てもらい、その判断で専門医の診察を受けるという流れです。病歴を把握しているメリットがあります。
日本から見るとスロヴァキアの医療は遅れていると思うかもしれませんが、設備は最新ですし、技術は高く、大きなちがいは感じません。医師がきちんと患者の話を聞いてくれることで、安心感があります。
写真=ブラチスラヴァの救急病院
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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