【ノルウェー】オスロ訪問3
2015年4月13日
北欧デザインと一口にいますが、ノルウェーのデザインには、非常に興味深いものがあります。
センスのよさは、公共物にも出ています。たとえば街中をめぐる市電(トラム)の停留所にあるベンチ(=写真)。普通に座るものと、もたれかかるように中腰で座るものとが組み合わされていました。
素材は森林資源の豊富なノルウェーらしく木です。それをきわめてシンプルに構成し、洗練された独特のデザインを生み出しています。
このようにデザインを重視する土壌があるため、オスロでは多くのデザイナーが活躍しています。しかも世界のマーケットをにらみながら、発表の機会をうかがっているところがおもしろいところです。
国内市場の需要だけでは、市場が狭すぎるためですが、ノルウェーらしさをきちんと追求しているところが世界的に高く評価される理由ではないかと思います。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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