【スロヴァキア】新しくなった旧橋
2016年7月25日
ブラチスラヴァの旧市街のおおよそ両端にあたる場所に、新橋と旧橋と名づけられた2本の橋が架かっています。
旧橋は1891年、新橋は1972年に建造されました。名前の通り、旧橋のほうが古いわけですが、老朽化が進んだため、2013年末に閉鎖され、新しく架け替えられました。
それがようやく完成し、通行できるようになりました。新しくなったものの、名前は旧橋のままです。新橋の隣にある「新旧橋」というわけです。ただし、新橋は名前が変わり、SNP(スロバキア民衆蜂起)橋といまは呼ばれています。橋ができた当初の名前なのだそうです。
この新しくなった旧橋は、クルマが通れず、路面電車専用となっています。左右に幅の広い歩行者用通路があり、静かな散歩コースとして、人が集まりつつあります。
旧橋はEUのお金で建造したので、納期の12月末までに完成しないと罰金を払うとの噂が流れました。それで工事が急ピッチで進んだのは、いまとなっては笑い話です。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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