【チェコ】おもしろいレトロ展
2016年10月10日
プラハの国民博物館は現在、改修工事中ですが、博物館の新館(社会主義の時代に国会だった建物)で、「レトロ展」が開催中です(2017年4月30日まで)。
チェコやスロヴァキアでは、社会主義の時代の生活を「レトロ」という言葉で表現し、ちょっとしたブームになっています。この展覧会では戦前、第一共和国の時代の風俗をも視野に起き、人びとの暮らしを俯瞰します。
モボ・モガという言葉がぴったり当てはまる古きよき時代から、戦争を経て、社会主義がはじまります。社会主義のものはどれもチープで、規格だっていますが、ユーモアも感じます。
不自由な時代を少しでも楽しく生きようとした当時の人びとの、なんともいえない感覚が展示品からは匂い立ってきます。チェコの雑貨に興味がある人は、ぜひ覗いてみるといいでしょう。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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