【スロヴァキア】スロヴァキアの私鉄
2017年5月22日
日本の私鉄というと、私鉄各社の独自の路線がありますが、スロヴァキアの場合はちがいます。国鉄に相当するZSRの路線を走るのです。
スチューデント・エージェンシーはもともとチェコの旅行会社で、バスなどを運行していました。社会主義然としたサービスを向上させようとしたところに特徴があります。
鉄道もそんな性格を引き継ぎ、国鉄より安く、しかもサービスはよりよいものにしようとの志を感じます。インターネットが無料で使えたりするのがそのひとつです。
さらに興味深いのが、国鉄が廃線にしたような路線を維持する努力をしていることです。主要駅では切符の販売カウンターができましたが、基本的には車内で買う仕組みです。
スロヴァキアに住んでいちばん強く感じるのは、「公共性」に対する日本との考え方のちがいです。日本に行くたび、システムの複雑さと、交通費の高さに驚かされます。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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