【スロヴァキア】サクランボの季節
2017年6月12日
チェコでも、スロヴァキアでも、サクランボがとても身近です。庭にサクランボの木を植えている家が少なくありませんし、並木や広場などにもサクランボの木があります。
家庭では一気に収穫し、ジャムやシロップ漬けなど保存用にします。シロップ漬けは社会主義の時代からつづく伝統で、物資の不足を補う庶民の知恵というところです。若い世代でもジャムづくりを積極的にしています。
サクランボには日本の佐藤錦によく似た品種と、アメリカンチェリーと同じような品種の二つに大きく分かれます。「果物の宝石」と言われる日本とちがい、値段は高くはありません。
スロヴァキアで暮らしていてつくづく感じるのは、果物は木によって味がまるでちがうことです。市場で「自家製(domáci)」とあるのを食べ比べるとよくわかるでしょう。アタリの木は高値で売買されたりもします。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
投稿についての注意事項
- このブログへのご質問については、内容によってお答えできない場合や、回答に時間がかかる場合があることをご了承ください。