【スロヴァキア】建築ラッシュ
2017年6月19日
ブラチスラヴァの街は社会主義の時代、大きく変わりました。城下にあった旧市街の街並みを壊してまで、橋を架けるほど、徹底したものでした。その橋が結ぶペトルジャルカには、そのころに建てられたパネラークと呼ばれる巨大な団地群が広がります。
民主化後の停滞を経て、今度は社会主義につくられた建物の建て替えが進んでいます。いちばん大がかりなのがブラチスラヴァのバスターミナル一帯の再開発です。
いまは地上にあるターミナルをビルの地下にする計画です。新しいオフィスビルもオープンし、少しずつ全貌をあらわにしています。現在のバスターミナルは、夜行バスに乗ってはじめてこの街に来るとちょっとびっくりしてしまうような雰囲気ですが、明るくなる予定です。
このほかにも街では規模の大きな建築が進んでいます。社会主義の暗さが消え、グローバルなデザインに様変わりしていくのはちょっとさびしかったりします。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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