【オーストリア】やっぱりボスナ
2017年8月28日
ボスナはザルツブルク発祥のB級グルメです。街にあるホットドッグの屋台ではたいていメニューに載っているほど、広く食べられています。
元祖と言われるのが、バルカン・グリルです。その名の通り、もともとバルカン半島にあるブルガリア出身の人が考案したことにはじまります。
ボスナはかりかりに焼いた長細いパンに2本のソーセージをはさんだもの。タマネギ、パセリを具に挟み、最後にカレー粉を振りかけます。このカレー粉がボスナ独特の風味を生み出す秘密です。
ザルツブルクはちょっと気取ったところのある街ですが、そのいちばんの名物料理がボスナなのですから、意外に庶民的な素顔が透けて見えてきます。
いろんな屋台で食べ比べてみると、バルカン・グリルのものがぬきんでているのがわかります。老舗の貫禄というところでしょうか。ソーセージの質が高く、おいしいのも大きいと思います。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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