【ドイツ】ミュンヘンのエジプト
2017年10月23日
ミュンヘンにはすぐれた美術館がいくつもあります。古典作品のアルテ・ピナコテーク、18世紀半ばから20世紀のノイエ・ピナコテーク、それに現代美術を集めたピナコテーク・デア・モデルネは歩いていける範囲に集まっています。
このなかに加わったのがエジプト美術収集館です。各美術館をまとめて回ってみて、予想に反していちばんおもしろく感じたのがここでした。
エジプト美術は各国の美術館でも展示されていますが、紀元前の世界ということもあり、歴史の理解がないとわかりづらく、展示もごちゃついている事例が少なくありません。それもそのはず、古代エジプトと呼ばれる時代は3000年近くにおよぶからです。
その点、ミュンヘンのエジプト美術収集館は最新の研究を反映したわかりやすい展示がなされています。おかげで漠然と見るのではなく、なるほどと納得できるのです。エジプト文字を解読するコーナーも楽しいです。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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