【ハンガリー】元祖トルデルニーク
2018年1月29日
チェコのマーケットには「トルデルニーク」という焼き菓子の屋台が必ずといっていいほど並びます。くるくると回しながら焼くので、いかにもおいしそうです。
どの屋台もうちがオリジナルだと宣伝するのですが、スロヴァキアとの本家争いが起きています。本当はどうかと言えばハンガリー生まれで、名前は「キュルテーシュカラーチ」と言います。
ブダペストで見かけた屋台はさすが本場、格がちがいます。炭火で丹念に焼くせいか、色つやがとてもよく、トッピングの種類も豊富。年々小さくなっていくトルデルネークとちがって、とても大きいのです。
トルデルネークに限らないのですが、チェコだけを見ていると、こうした思い違いがよく起きます。「トルデルネークの発祥はスロヴァキア」というのは、もともとハンガリーの一部だったので、それはそれで間違いではないのですが。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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