【ハンガリー】ユーモアのセンス
2018年3月26日
あちらこちらの国を見てきて、ユーモアのセンスは国民性を理解するうえで、いちばんの鍵になる気がします。でもこのユーモア、一筋縄にはいきません。とくに旅人の目線では誤解と勘違いですれ違いがちです。
ハンガリーの市場では、ちょっとわかりやすいユーモアに触れることができました。まずはピクルスの瓶詰め。野菜が顔になっているのです。ちょっと崩れてしまっているのもあり、それがまた笑いを誘います。
子豚をまるまる売っている店では、口に小さなトマトを入れていました。じまじ見ていると、吹き戻し(ピーヒャラ笛)も仕込んであって、店の人に思わず悪戯をされてしまいました。
ユーモアに対してどう返すかもまたユーモアです。ユーモアには言葉の壁を越える、大切な役割があります。ユーモアのセンスは旅を楽しくしてくれます。ぜひ身構えず、肩の力を抜いて旅を楽しみましょう。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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