【スロヴァキア】秘密のカタコンベ
2018年6月18日
旧市街への入口、旧市場前の広場にガラス張りの施設があります。なにかの遺跡なのはわかるのですが、普段は施錠され、どうなっているのか、よくわかりません。
年に何度か、開放する日があります。いつもものすごい大行列なので、諦めてきました。でも、この日はいつもより列が少ないので、並んでみました。配られたパンフレットによると12世紀ごろ、ここにはロマネスク様式の礼拝堂が建っていたのだそうです。
2時間ほど待って、ようやく順番が来ました。梯子を使い、地下に降りていきます。ちょっと怖いです。見学客が出てくるまでものすごく待つので、きっと迷路のようになっているのだと想像していました。
実際にはごく狭い空間に頭蓋骨が山と積まれていました。かつては礼拝堂の納骨堂だったとのことです。解説員が中で説明をしてくれます。この礼拝堂ができたころからブラチスラヴァはオーストリアとハンガリーを結ぶ通商路にあたる街としてにぎわいはじめます。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
投稿についての注意事項
- このブログへのご質問については、内容によってお答えできない場合や、回答に時間がかかる場合があることをご了承ください。