【スロヴァキア】結婚事情
2018年8月13日
娘の通う美大の同級生がこの夏休みに結婚すると聞いたとき、少し驚きました。今度3年生になるばかりなのもあるし、娘がそういう年になったのだと思ったのもあります。
学生なので、もちろん式を挙げる十分なお金はありません。そこで思いついたのが草原で式をすることでした。招待状はもちろん手づくり。ドレスも手作り。
美大生らしく、なんでもドアを草原に立て、パフォーマンスのような式にするのだとか。セメスター展にカップルの写真を展示するくらいだから、結婚式も「作品」なのかもしれません。半年近くかけてクラスメイトみんなで準備し、うらやましくなるほど楽しそうです。
新婦はアフリカ系の黒人で、母親が1989年に共産体制が崩壊してほどなく、移り住んだとのことです。30年近くの月日が経って生まれた新しい夫婦は、革命の申し子でもある気がして、その点も感慨深いものがあります。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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