【スロヴァキア】レトロデザイン
2018年8月27日
いまスロヴァキアはレトロブームで、社会主義時代の世相が注目されています。日本の昭和ブームと同じです。
このレトロブームのおもしろいところは、当時の商品パッケージを再現しているところで、特設コーナーを設けているスーパーもあります。お菓子や食料品、化粧品、トイレットペーパーなど、多岐にわたります。
でも、なにかひとつもの足らないものがあります。印刷の再現や紙質もあるのですが、いかんせんも山積みされているからかもしれません。当時は深刻な物不足で、なにを手に入れるにも行列を覚悟しなくてはなりませんでした。
病院のトイレのサインに、なんともレトロなものを見つけました。決して社会主義的なデザインでも、チェコスロヴァキア的でもないのですが、当時の人の感覚が手に取るようにわかる気がします。独特で、ここでしか見られない一点ものはすっかり色褪せていますが、時間の変化がいい味を出しています。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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