【チェコ】ブルノ技術博物館
2018年10月15日
工業博物館や技術博物館と名づけられた施設はたいていどこもおもしろく、ハズレがありません。展示がたとえたいしたものではなくとも、それはそれで発見があるところがおもしろいのです。
ブルノの技術博物館はブルノ駅前からトラム12番線に乗って15分ほどにあります。周辺には工業大学などがあり、それらしい立地です。プラハの技術博物館に比べたら小ぶりですが、中身は詰まっています。
展示は自動車からはじまります。チェコスロヴァキアだった時代、小さな国でありながら3つも自動車メーカーがあっただけのことはあります。
電気関係も強く、テスラはその代表でした。1921年にはじまる老舗で、テレビやラジオ、オーディオなどをつくりましたが、共産体制が崩壊して競争力を失い、なくなりました。
目を見張ったのが巨大な電子計算機(=写真)。まさにアナログの夢だと思ってまじまじと眺めました。このあたりの技術力は、日本と実によく似ているところがあります。自動車のテスラとは関係はないものの、商標権をめぐる争いがありました。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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