プラハへようこそ
2007年9月30日
プラハはヴルタヴァ川に沿って広がっている街です。日本人にとっては、ヴルタヴァ川というよりも、ドイツ名でモルダウ川といったほうが、なじみがあるかもしれません。
「百塔の街」と呼ばれることもありますが、ヴルタヴァ川にかかるカレル橋をはじめ、プラハ市街を一望に見渡す高台にある公園から眺めると、なるほど街にはたくさんの塔があることがわかります。
プラハは、ヨーロッパの諸都市のなかでも中世の面影をいまに伝える数少ない街で、日本人がヨーロッパを思い浮かべたとき、そのイメージにいちばんしっくりくる気もします。
プラハの街を歩いていると、ほんとうにタイムスリップして、中世ヨーロッパに迷い込んだのではないかと思ってしまうことがあります。赤い屋根の家々、古い石畳、建物のなかを通る「通り抜けの道」など、そうした街にあるさまざまなものが、プラハをよりいっそう美しい街にします。
ヴィーターム・ヴァース・フ・プラゼ! (プラハへようこそ)
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。