チェコが生み出す世界最高のホップ
2008年9月 1日
プラハからバスで2時間あまりのところにあるジャテツという街は、ホップの世界的な特産地として知られています。
ジャテツのホップは、ザーツホップとして日本にも輸出され、各ビールメーカーが競ってつくるプレミアムビールに欠かせない原料となっています。このザーツホップがビールの味と香りの決め手となるのです。
ホップの畑は一度見たら忘れられないほど印象深いものがあります。土の色は真っ赤。鉄分の多いこの土がホップの生育には適しているのだそうです。そこに電柱のような長い棒が突き刺さり、それを支柱にして針金が渡されています。そして、ホップは針金を伝わりながら成長していきます。
毎年8月末から9月半ばにかけてが、ホップの摘み取りの時期。収穫の時期に合わせてジャテツではビール祭りも盛大に行われ、にぎわいます。
(写真はジャテツのホップと、ホップの収穫の様子)
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
同様の光景、北海道で見ました。
野生種のホップ・「カラハナソウ」が、北軽井沢などの荒地に自生していますが、春に新芽を摘んで茹でて食べます。ほろ苦くて、珍味?
そちら、ビールの本場では、ホップが良いは、うなづけます。
いわなやまめ | 2008年9月 2日 13:46
コメントありがとうございます。ジャテツでホップをそのまま口にしてみましたが、ほんとうに苦かったです。プラハの郊外に行くと、自生のホップをみかけますが、栽培種に比べて香りはないです。
増田 幸弘 | 2008年9月19日 15:00
ジャテツ(ザーツ)のホップ、とても興味深いですね。
収穫の時期に合わせて訪れてみたくなりました。
できれば、収穫体験してみたいですね(笑)
現地では、ビール工場の見学ツアーなどあるのでしょうか?
S.T.Cat | 2008年10月 6日 13:26
こんにちは。コメントありがとうございます。ホップの世話をするのに使う旧式のリフトに乗ったことがありますが、ぐらぐら揺れてかなり怖かったです。収穫は機械なので、そんなにおもしろくはないかもしれません。このジャテツの最上のホップをそのまま乾燥させて使うブドヴァルは、しっかりとした工場見学ツアーを用意しています。
https://tabi.chunichi.co.jp/blog/czech/2008/08/post-46.html
をご参考ください。ここで試飲できるビールはほんとうにおいしいです。
増田 幸弘 | 2008年10月 6日 13:59