マイナス15度の世界
2009年2月 9日
2008年末から1月半ばにかけて、大寒波がヨーロッパをおそいました。ドイツではマイナス32度という最低気温を記録したりしました。プラハでも毎朝マイナス15度ぐらいまでは平気で冷え込む日々がつづきました。
マイナス15度になると、周囲の木々が樹氷のようになり、窓ガラスも凍ります。さすがに外出するのも億劫になります。寒がるのは都会に生まれ育った日本人ばかりで、チェコの人たちは寒さに慣れているのかと思っていたのですが、それがどうもちがうようです。
チェコの友人が遊びに来ると、とても厚着であることに驚かされます。家のなかは暖かいものですから服を玄関で脱ぐのですが、なかには股引を重ね着してい るような人もいます。近所に住むおばあさんが買い物に出かけた帰り、あまりの寒さのため、「もう今日はなんにもしない」とかんしゃくを起こしていました。
元気なのは子どもたちで、氷の張った池に集まり、スケートやアイスホッケーを楽しんでいます。
(写真は凍った池のうえでスケートをする子ども)
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
>「もう今日はなんにもしない」とかんしゃくを起こしていました。
分かる気がする!
猛暑も同じ!
我がG県T市も、毎年日本の最高気温などで賑わします。
そんな日は、床に寝てます・・「今日はなんにもしない!」です。
お互い・春が待ち遠しいですね。
いわなやまめ | 2009年2月14日 13:51
こんにちは。冬の最後のあがきなのか、このところ朝方はだいぶ冷え込みます(マイナス8度ぐらい)。日中、日が出ると、暖かいです。そんな春を待ちわびる祭りがマソプストとチェコでは呼ばれるカーニヴァルです。ANAの機内誌「翼の王国」2月号でその模様を紹介していますので、機会があればご覧ください。
増田 幸弘 | 2009年2月14日 14:13
こんにちは。先日、国内出張時に搭乗したANA機の中で、増田さんが書かれた「マソプスト」の記事を拝見しました。素朴でいて、みんなが楽しめそうな良い時間なんでしょうね。4月にチェコを再訪するので、色々と空想しながら何回も読ませていただきました(冊子も記念に持ち帰りました)。
nuwa | 2009年2月20日 09:17
こんにちは。ご搭乗とご愛読、ありがとうございます。今年は寒くて長い冬だったので、春が待ち遠しいです。4月はきっと暖かくなっているでしょうね。良い滞在になるといいですね。
増田 幸弘 | 2009年2月20日 14:14