チェコのボビンレース
2009年2月23日
小学校のバザーでボビンレースを実演している方がいました。枕と呼ばれる台に下絵をおき、針を刺した部分を基点に、ボビンに巻いた糸でレースを編んでいきます。
実演では写真にある天使のほか、ネコや魚、クリスマスツリーなどもつくっていました。見た目にはとてもシンプルなものですが、とても手がこんでいるもので、チェコの伝統を感じさせます。
チェコでのボビンレースの歴史は16世紀にはじまったといわれています。かつてレースづくりは重要な産業のひとつで、子どものころから手ほどきを受けたのだそうです。
産業革命により機械でレースを編むようになると、こうした手作りレースはすたれていきますが、その伝統はいまでもしっかり受け継がれています。
ボビンを器用に操りながら細かなレースを編んでいく様子を見ていると、一本の糸が生み出す芸術作品のようです。
チェコでのボビンレースの歴史は16世紀にはじまったといわれています。かつてレースづくりは重要な産業のひとつで、子どものころから手ほどきを受けたのだそうです。
産業革命により機械でレースを編むようになると、こうした手作りレースはすたれていきますが、その伝統はいまでもしっかり受け継がれています。
ボビンを器用に操りながら細かなレースを編んでいく様子を見ていると、一本の糸が生み出す芸術作品のようです。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。