ビロード革命20周年を記念して
2009年11月23日
毎年11月17日は「自由と民主主義への闘争記念日」で、チェコでは祝日になっています。なんだか仰々しい印象の名前ですが、1989年のこの日に「ビロード革命」という革命がチェコスロヴァキア(当時)で勃発し、共産体制が幕を下ろしたことからその名がつけられました。チェコにとって特別な日なのです。
革命から20年の節目にあたる今年、プラハではさまざまなイベントがありました。そのひとつに、革命の発端のひとつになった学生デモを再現するというイベントがありました。
午後3時にアルベルトフ通りにある大学前に集結した約1万人の市民は、ヴィシェフラッドの古城跡からヴルタヴァ(モルダウ)川沿いの道に出て、国民通りからヴァーツラフ広場を目指しました。
人びとは思い思いのプラカードを掲げていました。自由と民主主義の意味を問いかけるようなものが多かったのですが、そのなかに「自由の20年。これからどうなるのか」というものがありました。それがいまのチェコの人たちの心情ではないかと感じました。
午後3時にアルベルトフ通りにある大学前に集結した約1万人の市民は、ヴィシェフラッドの古城跡からヴルタヴァ(モルダウ)川沿いの道に出て、国民通りからヴァーツラフ広場を目指しました。
人びとは思い思いのプラカードを掲げていました。自由と民主主義の意味を問いかけるようなものが多かったのですが、そのなかに「自由の20年。これからどうなるのか」というものがありました。それがいまのチェコの人たちの心情ではないかと感じました。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
共産主義という、偉大なる実験が、様々な形で、終えわって・或いは休止して・或いは姿を変えて、21世紀になりましたね。
だが、勝利したかのような、資本主義ってやつも、やっぱり矛盾を抱えています。
プラハ含む、旧共産体制の国も、また、「豊かさ(物質か?)」の価値尺度で様々な論議噴出でしょうか?
僕が生きてるあいだに、この問題は、新しい地平は見えないように思っています。
いわなやまめ | 2009年11月25日 20:06
こんにちは。大変な時代ですが、いい時代になっていくことを祈ってやみません。
増田 幸弘 | 2009年11月25日 20:41