ターボルの美しい街並み
2010年6月21日
プラハから南に電車で2時間あまりのところにターボルという街があります。人気の観光地チェスキー・クルムロフに行く途中にあります。中世からのたたずまいをいまに伝えるターボルは、途中下車をしても訪ねたい魅力的な街です。
ターボルの街は15世紀、軍事的な拠点としてつくられました。宗教改革者ヤン・フスの教えを信奉するフス派の人びとが、皇帝率いる軍と戦うためです。この争いはフス戦争(1419年~1434年)と呼ばれています。
ヤン・ジシュカという隻眼のリーダーのもとに、経験の少ない農民兵らが皇帝軍を何度も打ち破りました。
攻めにくく守りやすくするため、街は細い路地が網の目のようにめぐらされています。路地をぶらりと歩いていると、中世のヨーロッパに思いをはせることでしょう。適度に修復された街並みから、ターボルの人たちの街への愛情と誇りを感じます。
プラハにはジシュコフという下町のエリアがありますが、これはヤン・ジシュカに由来する町名です。
ヤン・ジシュカという隻眼のリーダーのもとに、経験の少ない農民兵らが皇帝軍を何度も打ち破りました。
攻めにくく守りやすくするため、街は細い路地が網の目のようにめぐらされています。路地をぶらりと歩いていると、中世のヨーロッパに思いをはせることでしょう。適度に修復された街並みから、ターボルの人たちの街への愛情と誇りを感じます。
プラハにはジシュコフという下町のエリアがありますが、これはヤン・ジシュカに由来する町名です。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
実際は、定かでないが、あの「ハメルンの笛吹き男」などから、連想する、中世のたたずまいそのものですね。
まるで、絵画のようでもあります。
しばし、写真に見惚れました。
いわなやまめ | 2010年6月22日 17:08
ターボルはなかなか味わい深い町です。おいしいレストランもあります。
増田 幸弘 | 2010年6月22日 17:25