不思議な旧新シナゴーグ
2010年7月19日
プラハに残る数多くの古い建物のなかでも、ユダヤ人街にある旧新シナゴーグほど不思議な印象を与えるものはないかもしれません。シナゴーグとはユダヤ教の教会のことをいいます。
この教会が建てられたのは1280年ころのことでした。時のボヘミア王が私有財産を認めるなど、ユダヤ人の保護政策を打ち出したため、プラハには多くのユダヤ人が暮らすようになりました。旧新シナゴーグが建てられたのはそうした背景がありました。
しかし、1389年には反ユダヤ暴動がおこり、旧新シナゴーグのなかで殺されたユダヤ人もいました。その血痕をとどめるため、一度も壁が塗り替えたことがないといわれています。旧新シナゴーグは現存するヨーロッパ最古のシナゴーグのひとつに数えられています。
ユダヤ人街のチケットには入場できるユダヤ教会によっていくつかのコースに分かれているが、旧新シナゴーグだけは別料金になっているのでご注意ください。
しかし、1389年には反ユダヤ暴動がおこり、旧新シナゴーグのなかで殺されたユダヤ人もいました。その血痕をとどめるため、一度も壁が塗り替えたことがないといわれています。旧新シナゴーグは現存するヨーロッパ最古のシナゴーグのひとつに数えられています。
ユダヤ人街のチケットには入場できるユダヤ教会によっていくつかのコースに分かれているが、旧新シナゴーグだけは別料金になっているのでご注意ください。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
1300年代の話で、その後、「壁を塗り替えない」・・
宗教・・全く、ここいらが、日本人にわかりづらい話な気がします(僕だけかな・・・)。
いわなやまめ | 2010年7月21日 07:48
このユダヤ教会は今も使われていて、なんとも独特な雰囲気があります。同じ街にあると、わかりやすさを増しますよね。ユダヤ教徒のたくさんの観光客(巡礼者)が訪れます。
増田 幸弘 | 2010年7月21日 12:26