工事だらけのプラハ
2010年12月 6日
プラハは、実に工事が多い街です。道路工事がいたるところでおこなわれ、観光名所ともなっている歴史的な建造物やモニュメントもどこかしら修復がおこなわれています。せっかく観光に来ても、ガイドブックなどであらかじめチェックしておいたものを見ることができるかどうかはわかりません。
そんな観光客の要望に応えてか、工事のための覆いにそこにある建物やモニュメントの写真をプリントしているところがあります。これがなかなか凝っていて、「なんだ、工事中か」とガッカリさせないような工夫を感じます。
写真(=左)はパラツキー広場にあるパラツキー像が修復中のときのものですが、プラハにある代表的な銅像であるヴァーツラフ広場の聖ヴァーツラフ像や、カレル橋のたもとにたつカレル4世像が、パラツキー像のところまで遊びに来ている設定になっています。
また、この工事の覆いはチェコの自動車メーカーであるシュコダの広告にもなっています。一石二鳥とはこのことかもしれません。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。