「がっつり北海道だべさ!!」・そば居酒屋 一紗
2009年4月28日
今日（4月25日）の北海道新聞朝刊に出ているが、先週、北海道小樽市出身の作家・千石涼太郎（せんごくりょうたろう）さんにインタビューした。4月に発売したばかりの新刊「がっつり北海道だべさ!!」（双葉社）の話を中心に約1時間近く、千石さんの話を伺った。昨年6月に東京からUターン、現在は札幌に住まわれていて、内と外から北海道を見てきて食に関することや北海道人気質についてなどがいっぱい書かれた、面白おかしい話が満載の本だ。北海道に住んでいる人に限らず、これは楽しめる本なのだ。（ちなみにシリーズ第4弾。先に出ている3冊も面白い）
千石さんが本の中でもインタビューでも語ってられましたが、北海道は蕎麦の一代生産地で、品質の良い蕎麦がつくられ、腕のいい蕎麦屋さんが多くなってきているので、「北海道を蕎麦大国にしよう！」というのが千石さんの意見。たしかに、北海道にはおいしい蕎麦屋さんが増えてきているのだ。
で、なかなかアイデアいっぱいのおいしい蕎麦を出してくれる札幌のそば居酒屋一紗（いっさ）を紹介。札幌の街中から住宅街・円山方面に向かう途中（大通西17丁目）にあるこの蕎麦屋さんは、蕎麦通なら一度は行っておきたいお店なのだ。いろいろあるメニューの中でも、同店オリジナルかつ、ロングセラーメニューとして有名なのが「肉ぶっかけそば」。そばつゆを熱々にして冷たい蕎麦にかけ、ちょっとぬるい状態で食べると程よい暖かさで食べられるのだ。蕎麦の上に載ったしゃぶしゃぶ風味の豚肉に、梅肉、おろし、大葉の刻みが入り、他店では味わえないテイストをつくりだしている。蕎麦は更科系でまろやか風味のつゆは、3カ月カメで寝かせた半生がえしと隠し味に昆布を使ったダシを合わせている。夜はそば居酒屋というネーミング通り、酒の肴もいっぱいあり、ランチタイムは蕎麦を無料で大盛りにするサービスをやっている。
いつもにこやかな店主の山下さんと元スチュワーデスだった美しい奥さまの高感度の高いサービスは、常連客はもちろん、ビジネスマン、観光客にも人気だ。ちなみに個人的には「おしるこ」があるのと、酒の後に丁度良くハーフサイズの蕎麦があるのがうれしいのだ。
- 浅井 精一
いつのまにかすっかりオヤジになってしまったことに気がついた昭和34年生まれの男。函館出身で母校の函館西高の大先輩が北島三郎、一年後輩が辻人成（といっても面識は無い）。札幌の大学を卒業後、タウン誌編集や10年以上ホテルマンを経験するなどして、現在は編集プロダクション(株)カルチャーランド（札幌・社員24人）代表。手塚治虫マニアであること、昭和40年代のプロレスファンであることで、ごく一部に有名。
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