九重を巡る~筋湯温泉・ふるさと旅館
2009年5月25日
今回の「ぶらっ人 from 福岡」は春から初夏に向かう九重を巡ります。
福岡から日田-小国-瀬の本を経由し筋湯温泉を目指します。途中、有名な黒川温泉を抜け、緑が美しい県道40号の登り坂を進んで行きます。
九重森林スキー場を過ぎると下りになり、九電・八丁原地熱発電所が見えてきます。日本最大の地熱発電所で、地下の蒸気を利用したクリーンな発電を行っています。火力発電は火を燃やしますが、地熱発電所はマグマの熱を使っているのがエコですね。
福岡から約2時間30分。到着した筋湯温泉は九重・湧蓋山麓、標高約1000mの地に27軒のホテル、旅館が立ち並んでいます。
筋湯温泉は、九重九湯のひとつで、958年に開湯し、1658年に温泉地になった古い歴史を持ちます。泉質は単純温泉ナトリウム塩化物泉。温泉街は、昔ながらの湯治場の雰囲気が漂い、のんびりしています。
温泉街には、ミネラルたっぷりの九重の名水や温泉を、飲んだり汲める所が数か所あります。
共同浴場は4か所。中でもうたせ湯は有名で「日本一のうたせ湯」と称されています。物凄い勢いのお湯が落ちて来るので、肩のこりもあっという間にすっきり。もうもうの湯気で写真は断念しました。
温泉街のいこいの広場にはかけ流しの足湯があります。大きめの湯船に浸かり、川の流れを聞きながらゆったりできます。
今晩宿泊するのは、温泉街を少し登ったところにある「ふるさと旅館」。
6部屋の小じんまりした宿で、リーズナブルな料金とアットホームな雰囲気が魅力の宿です。
清潔な部屋から、温泉街や地熱発電所の水蒸気が見えます。
ここは温泉と料理も魅力です。
まず、温泉は展望露天、大きめの露天風呂に加え、切石と丸石、檜の5つ温泉すべてに鍵がかかる家族湯です。チェックアウトまで、かけ流しの温泉にいつでも入浴できます。
料理は季節の旬のものを使った手作り料理。また、温泉熱を利用した、鶏や野菜を蒸した「地獄蒸し」が味わえます。
次回は「ふるさと旅館」の温泉と料理を詳しくレポート。また、周辺の観光スポットもご紹介します。
- 東 淳二郎
1957年7月9日生まれ 北九州市門司区出身 56歳
印刷会社のサラリーマン生活を経て、1990年からフリーライターに。
雑誌の取材で、九州中の観光地を訪れ、グルメや温泉を堪能している。
また、もの心ついた時から鉄道ファンで、"乗り鉄"。国内はもちろん、海外でも時間をみつけては鉄道旅を楽しんでいる。