菊池(熊本県)の"水"を巡る
2009年9月 8日
「ぶらっ人 from 福岡」、今回は熊本県菊池を巡ります。菊池は、熊本市の北東、菊池川上流に位置し、温泉、菊池渓谷など"水"でもおなじみ。
「道の駅メロンドーム」は、菊池名産のメロンを模した外観が特徴。甘みたっぷりのメロンはもちろん、日本一に輝いたこともある七城米も販売されています。
メロンドームと同じ国道325線沿いにある「水辺プラザかもと」は、農産物販売の物産館、農園レストラン、温泉などを有しています。カヌー体験ほか水遊びを楽しむこともできます。
大宰府府官の流れをくむ、菊池一族の本拠地が菊池市の中心地・隈府(わいふ)。隈府には昔から甘味処が多く、水の美味しさもその要因といわれています。各店で趣向を凝らしたスイーツを販売、中でも「丸宝」は創業70年の老舗店です。
わいふ(写真左下/126円)は平成元年に全国菓子大博覧会で名誉金賞を受賞しています。めろんまんじゅう、万華灯、松の雪なども人気。
美人の湯として名高い菊池温泉。旅館や温泉館の立ち寄り湯で、しっとりした名湯を堪能できます。(写真は菊池観光ホテルの露天風呂)
城山山上にある菊池神社からは、市内を見渡すことができます。
菊池市内から国道387号を菊池渓谷へ向かうと、「水の駅」で休憩。川に隣接し、キャンプ、釣りのほか食事処や温泉もあります。
水の駅のすぐ近く、菊池川支流・柏川に架けられた「立門橋」。熊本県下には石橋が多く、この「立門橋」は万延元年(1860)年に完成。長さ75m、高さ12mの大型の眼鏡橋です。
「立門橋」から菊池阿蘇スカイラインを20分ほど進むと、「菊池渓谷」に到着。「菊池渓谷」は、阿蘇北外輪山の北西部、標高500?800m、1180haの広大な面積の"憩いの森"です。夏は避暑地、秋は紅葉のスポットとして広く知られています。
菊池川の源をなす、うっそうとした天然広葉樹で覆われ、川の流れには大小さまざまな瀬、淵、滝を作っています。「黎明の滝」は、原生林に覆われた岩間を流れ落ちています。
「紅葉ヶ瀬原」では、水遊びやお弁当を広げている家族連れやカップルが見受けられました。
清掃協力金100円を払うと、ガイドマップがもらえ、往復1km約30分の癒しコース、往復2km約1時間のマイナスイオン満喫コースが載っています。浅瀬も多いので、子供たちも水遊びが楽しめますよ。
菊池渓谷から阿蘇五岳が眼前に広がる大観峰も、ほど近いのでドライブコースのスポットとして最適です。
次回は、9月13日に運行する「復活!ブルートレインはやぶさ」門司港→熊本の旅をご紹介予定です。
- 東 淳二郎
1957年7月9日生まれ 北九州市門司区出身 56歳
印刷会社のサラリーマン生活を経て、1990年からフリーライターに。
雑誌の取材で、九州中の観光地を訪れ、グルメや温泉を堪能している。
また、もの心ついた時から鉄道ファンで、"乗り鉄"。国内はもちろん、海外でも時間をみつけては鉄道旅を楽しんでいる。