福岡県南・筑後市を巡る
2011年1月22日
今回の「ぶらっ人 from 福岡」は、福岡県南部の筑後市を巡ります。筑後市は、筑後平野のほぼ中央に位置し、福岡第3の都市・久留米市、お茶で有名な八女市に隣接しています。
3月12日九州新幹線の全線開業後、筑後市の"新たな玄関"となる筑後船小屋駅。県営筑後広域公園の中にある、新幹線では珍しい公園駅です。JR鹿児島本線・船小屋駅も新幹線駅横に移転します。
筑後船小屋駅のすぐ近くには、船小屋温泉郷があります(上)。矢部川に隣接し、源泉19℃の冷鉱泉で、天然炭酸泉として知られています。
今までは、冷鉱泉を加熱すると炭酸が抜けていましたが、炭酸泉を多く含んだ状態に保つことができる加熱装置を開発し、昨年3月に実験湯・すずめ湯がオープンしました(上)。
炭酸泉に入浴すると、炭酸ガスが体にしみ込むことから、血中に酸素が足りないと体が勘違いします。体は、酸素をたくさん取り入れようと毛細血管を拡げ、血液の循環を良くする効果が。高血圧、神経痛、関節痛ほかに効能があります(下)。入浴料350円 11:00?17:00(受付?16:30)
船小屋温泉には船小屋(上)と長田(下)、ふたつの鉱泉場があり、どちらもレトロ風の建物が目印。天然高濃度含鉄炭酸泉で、飲用すると慢性消化器病、糖尿病等に効能があります。
豊臣秀吉の九州遠征にまつわる物が数多くある中で、筑後市には、羽犬塚(はいぬづか)伝説があります。「豊臣軍を苦しめた羽根の生えた犬をたたえて塚を築いた」など、諸説あるようです。この像は、鹿児島本線・羽犬塚駅にあるモニュメントです。
スイートガーデン九州工場の中には、タカラブネ、スイートガーデンなどのスイーツを安価で販売するアウトレットショップがあります(上)。
通常価格より、かなりお安く販売されていましたので、お土産に買いました(下)。
水田天満宮は、鎌倉時代の創建で菅原道真公を祀ります。立派な楼門をくぐり抜け、境内へ(上)。
太宰府天満宮と深い縁があり、九州第2の天満宮です。本殿は1614年、1995年に再建されています(下)。
水田天満宮の奥にある、ハートの恋参道を進むと、恋木(こいのき)神社(上)があります。
「恋命」を御祭神とする、水田天満宮の末社です(下)。鳥居にもハートマークが。
良縁成就の神様、幸福の神様として、今や大人気(上)。若い女性たちが引っ切りなしに訪れています。
おみくじの結び方がハートになるよう、案内板もありました(下)。バレンタインデーには、ライブ、カフェオープン、恋チョコくじなど、数々のイベントが予定されています。
帰りは、国道209号を久留米方面に進み、富松うなぎ屋(上)でひと休み。
福岡でうなぎ料理は、柳川が有名ですが、久留米周辺にも数多くのうなぎ屋があり、ここは非常に人気が高い店です。店内は落ち着いた雰囲気(中)。
料理が出てくるのを、サービスのうなぎ骨揚げを食べながら待ちます(下)。
うなぎ丼1470円は、炭でパリッと焼いた香ばしいうなぎと、秘伝のタレが絶妙な塩梅(上)。
特上セイロむし2415円は、うなぎが2段重ねで、サラダ付き。ふっくらとしたうなぎと、うなぎの味がたっぷりしみ込んだご飯が、絶妙にマッチしています(下)。
- 東 淳二郎
1957年7月9日生まれ 北九州市門司区出身 56歳
印刷会社のサラリーマン生活を経て、1990年からフリーライターに。
雑誌の取材で、九州中の観光地を訪れ、グルメや温泉を堪能している。
また、もの心ついた時から鉄道ファンで、"乗り鉄"。国内はもちろん、海外でも時間をみつけては鉄道旅を楽しんでいる。