八女の町家
2011年8月 9日
8月1回目の「ぶらっ人 from 福岡」は、福岡県南部の街・八女をご紹介します。八女といえば、高級茶の産地として全国的に知られていますが、街の中心部は、城下町、商家町として発展した街並みが残り、その栄華が偲ばれます。今回、友人が町家に短期で住む機会を得ましたので、訪れてみました。
江戸時代から八女地方の拠点として栄えた福島地区。白壁の商家が迎えてくれます。
友人が2週間ほど暮らした町家(上)。海運業を営んでいた商家だったそうです。
玄関を入ると、今や、お目にかかることのない土間が(中)。
昔の日本家屋らしく、風通しが良いのが特徴(下)。エアコンいらずで、このご時世にぴったり。
すぐ近くにある「横町町家交流館」。江戸時代に建てられた酒屋を整備しています。入場無料(上)。
館内には、ギャラリーや、八女にゆかりのある作家の資料室などがあります(下)。
「福島八幡宮」では、秋分の日を含めた3日間、250年以上の歴史を持つ「八女福島の灯篭人形」が開催されます。
福島から続く京町、宮の町、古松町にも往時の面影を残す建物が数多くあります(上・中・下)。映画のセットのようです。
「堺屋(旧木下家住宅)」は、明治時代、堺屋の屋号で酒造業を営んでいた旧木下家を無料公開。
庭園や離れなど、見事な造りです(上・下)。
「八女福島仏壇」は、国の伝統的工芸品に指定されています。「八女伝統工芸館」には、日本一の仏壇が展示されています(上)。入場無料。
仏壇と同じ八女の伝統工芸品として1800年代から続く「八女提灯」(下)。盆提灯のほか、祭礼、宣伝用として作られています。
1985年まで、羽犬塚駅から八女を通り、黒木駅とを結んでいた国鉄・矢部線。女優の黒木瞳さんも高校生の頃、利用していたそうです。
筑後福島駅跡には、「鉄道記念公園」があります。
可愛い建物の「la Kinpukutei」を見つけてランチ(上)。シェフが3人もいる、イタリアンレストランで、店内は、外観と違って落ち着いた雰囲気。
パスタランチ(中)、ハンバーグランチ(下)をチョイス。
スープやサラダが付いて850円。味も申し分ありませんでした。
- 東 淳二郎
1957年7月9日生まれ 北九州市門司区出身 56歳
印刷会社のサラリーマン生活を経て、1990年からフリーライターに。
雑誌の取材で、九州中の観光地を訪れ、グルメや温泉を堪能している。
また、もの心ついた時から鉄道ファンで、"乗り鉄"。国内はもちろん、海外でも時間をみつけては鉄道旅を楽しんでいる。