魔女と悪魔の夜宴「ヴァルプルギスの夜」(3)
2014年10月30日
この日、どの町もそれぞれ趣向を凝らすので、規模の大小にかかわらず楽しめる。魔女コンテストをする町、中世の市場を再現した店を出す町、子どもの魔女たちが行進をする町など、さまざまである。
☆中世市場の定番は鍛冶屋
☆子どもの魔女も
会場にはハデなメーキャップをほどこした魔女や三又を手にした悪魔がうろうろしている。頼めば、喜んで、写真を撮らせてくれる。どうせなら、魔女や悪魔になったほうが断然面白いと思う。
☆こんな魔女も
☆これは悪魔
ということで、私はこのイベントに参加するツアーを何回か企画したことがある。参加者は持参した思い思いの衣装を着て、踊ったり、歌ったり、食べたり、観光客と一緒にカメラにおさまったりして、その夜をすっかり楽しんだ。そんな私たちの姿が珍しかったのだろう、地元の新聞に写真つきで載った。あなたも魔女になってみる?
☆踊りつかれて一休み
☆魔女コンテストの発表(ヴェアニデローゲ城で)
☆東洋からやってきた魔女(2006年地元の新聞より)
次回をお楽しみに。
- 西村佑子(にしむら・ゆうこ)
うお座。早稲田大学大学院修士課程修了。
青山学院大学や成蹊大学の講師を経て、現在はモアビートプロモーションの「ドイツセミナー」講師。
これまでに「グリム童話の魔女たち」展(栃木県いしばし町グリムの館)の企画・監修やドイツ魔女街道ツアーの同行講師、
薬草専門誌に連載記事を掲載するなど、ドイツの魔女と薬草にかかわってきた。
主な著書に『グリム童話の魔女たち』(洋泉社)『ドイツ魔女街道 を旅してみませんか?』(トラベルジャーナル)、
『魔女の薬草箱』『不思議な薬草箱』(いずれも山と溪谷社)、『ドイツメルヘン街道夢街道』(郁文堂)など。