魔女の料理(1)
2015年1月 7日
旅をすれば、喉も渇くし、お腹も空く。このあたりで一休みして、魔女の料理に舌鼓といきたい。魔女の料理といえば、ヴァルプルギスの夜の宴では塩なしパンや腐ったチーズが供されたと言い伝えられている。これは遠慮したい。
☆魔女たちの食事
☆魔女と悪魔の祝宴
ヴェアニゲローデの大通りに「ヘクセンケッセル」という名のレストランがある。ヘクセンケッセルとは毒草や蛇、蛙などを入れてぐつぐつ煮込む魔女の大釜、つまり阿鼻叫換のことをいう。容易に想像できよう。同じ通りに「ハルツブルート」(ハルツの血)というレストランもある。グループでシェアして何皿か食べれば、お腹の中はまさに魔女の大釜状態。
☆「ヘクセンケッセル」でお茶をする人たち
☆レストラン・ハルツブルートの一品「魔女のご馳走」
☆同じく「悪魔のステーキ」
デザートは、ヴェアニゲローデにあるハルツ一古いバウムクーヘンハウスにしてはどうだろう。店内ではバウムクーヘンを作っているところが見られるし、バウムクーヘンの歴史についての資料が展示されている。バウムクーヘンでお馴染みの日本の製菓会社も紹介されている。
☆バウムクーヘンハウスはこんな建物
☆コーヒーにバウムクーヘン
☆お土産にどう?
((2)に続く)
- 西村佑子(にしむら・ゆうこ)
うお座。早稲田大学大学院修士課程修了。
青山学院大学や成蹊大学の講師を経て、現在はモアビートプロモーションの「ドイツセミナー」講師。
これまでに「グリム童話の魔女たち」展(栃木県いしばし町グリムの館)の企画・監修やドイツ魔女街道ツアーの同行講師、
薬草専門誌に連載記事を掲載するなど、ドイツの魔女と薬草にかかわってきた。
主な著書に『グリム童話の魔女たち』(洋泉社)『ドイツ魔女街道 を旅してみませんか?』(トラベルジャーナル)、
『魔女の薬草箱』『不思議な薬草箱』(いずれも山と溪谷社)、『ドイツメルヘン街道夢街道』(郁文堂)など。