魔女展さまざま(3)
2015年4月22日
3月7日から2ヶ月間、大阪で「魔女の秘密展」が開催されている。日本初の本格的な魔女展である。展示品はほとんどヨーロッパの博物館や美術館所蔵のもので、魔女迫害の歴史を人間の目線から見るという姿勢が貫かれている。
☆「魔女の秘密展」会場(大阪文化館・天保山)
☆会場入り口
☆会場内
私は1999年と2001年に栃木県石橋まちにある「グリムの館」で、「グリム童話の魔女たち展」の企画・監修をさせてもらったことがある。多くの人々の力を借りて、とてもいい魔女展になった。できれば、いつか、全国区とは言わないまでも、大きな町でやってみたいと思っていた。
☆グリムの館
☆手作りの人形
☆有名な拷問道具「鉄の処女」(レプリカ)(明治大学刑事博物館所蔵)
☆「魔女学校」校長飯島都陽子さんと子どもたち
それで、今回、「魔女の秘密展」の監修をさせていただくことになり、飛び上がるほど嬉しかった。ロマンチック街道のローテンブルクにある拷問博物館やシュパイヤー(南ドイツ)のプファルツ歴史博物館など、魔女迫害と関連ある博物館は私もかつて何回か訪れている。今回の展示品もこれら博物館所蔵のものがたくさんある。必見!
☆ローテンブルク拷問博物館入口
☆プファルツ歴史博物館
☆「魔女の秘密展」公式図録の表紙
魔女の秘密展 http://majo-himitsu.com
次回をお楽しみに。
- 西村佑子(にしむら・ゆうこ)
うお座。早稲田大学大学院修士課程修了。
青山学院大学や成蹊大学の講師を経て、現在はモアビートプロモーションの「ドイツセミナー」講師。
これまでに「グリム童話の魔女たち」展(栃木県いしばし町グリムの館)の企画・監修やドイツ魔女街道ツアーの同行講師、
薬草専門誌に連載記事を掲載するなど、ドイツの魔女と薬草にかかわってきた。
主な著書に『グリム童話の魔女たち』(洋泉社)『ドイツ魔女街道 を旅してみませんか?』(トラベルジャーナル)、
『魔女の薬草箱』『不思議な薬草箱』(いずれも山と溪谷社)、『ドイツメルヘン街道夢街道』(郁文堂)など。