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ドイツの樹木いくつか

2015年5月25日

 オークはドイツ語でアイヒェといい、日本語では落葉樹ミズナラに該当する。大昔、オークは雷神ドナーの宿る神聖な木だった。現在、ユーロ貨幣(1,2,5セント)のうちドイツで鋳造されたものは裏面にオークの葉がデザインされている。今も昔もオークはドイツにとって特別な木と言える。

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☆大人も入れるほどの大きな洞のあるオーク(樹齢700年)。日本ならパワースポットか(ヘッセン州ラインハルトの森)

 

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☆オークの実

 

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☆昔のトランプのドイツ式絵柄はオークの葉と実

 

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☆落雷で折れ、枯れた幹を大切に保護しているマリアアイヒ教会(ミュンヘン近郊)

 

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☆ドイツの5セント硬貨(表裏)

 

 リンデ(ヨーロッパ菩提樹)は、その下でお釈迦様が悟りを啓いたという菩提樹(インド菩提樹)とは別種の木である。リンデの葉と実はリンデンティーとして日本でもよく飲まれているが、古代の裁判はこの木の下で行われたとも言われ、今もゲリヒトリンデ(裁きのリンデ)と呼ばれる木が残っている。

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☆ヨーロッパボダイジュ(シナノキ科)とインドボダイジュ(クワ科)では葉の先が違う。これはヨーロッパボダイジュ

 

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☆これはインドボダイジュ(東京都薬用植物園・小平市)

 

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☆ボダイジュの実。風にそよいで舞い飛ぶ莢は船のよう

 

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☆裁きのリンデ(ヘッセン州ヴェッツラー近郊アーメナウ)

 

 古代ケルトの祭司ドルイドはヤドリギの実をつけたオークの下で、儀式を行った。その際、ヤドリギの実を地面に触れさせないように白布の上に黄金の鎌で打ち落としたという。びっしり実のなるヤドリギは多産と豊穣のシンボルだったが、それが逆に魔女の木ともみなされた。

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☆落葉の時期にはこのようにヤドリギがよく見える

 

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☆真珠のような美しいヤドリギの実。有毒

次回をお楽しみに。

 

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取材担当プロフィール

西村佑子(にしむら・ゆうこ)

うお座。早稲田大学大学院修士課程修了。
青山学院大学や成蹊大学の講師を経て、現在はモアビートプロモーションの「ドイツセミナー」講師。
これまでに「グリム童話の魔女たち」展(栃木県いしばし町グリムの館)の企画・監修やドイツ魔女街道ツアーの同行講師、
薬草専門誌に連載記事を掲載するなど、ドイツの魔女と薬草にかかわってきた。
主な著書に『グリム童話の魔女たち』(洋泉社)『ドイツ魔女街道 を旅してみませんか?』(トラベルジャーナル)、
『魔女の薬草箱』『不思議な薬草箱』(いずれも山と溪谷社)、『ドイツメルヘン街道夢街道』(郁文堂)など。

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