サムライ魂の根源に逢う「Art of the Samurai」
2009年12月15日
気がつけばもうすぐクリスマス。先々週はちらちらと初雪が降りました。そんな中、10月21日から始まったメトロポリタン美術館で行われている特別展覧会「Art of the Samurai: Japanese Arms and Armor, 1156-1868」に行ってきたのでご紹介します。
武士の芸術をテーマに集められた日本刀、鎧を中心に、鞍、弓、旗、銃器などが展示されています。タイトルには1156-1868とありますが、展示品は5世紀の埴輪や刀など「武士」の源流から始まり、平安時代から江戸時代までの芸術品が展示されています。中には日本刀ができるまでの過程を紹介するビデオが流れていて、多くの人が足を止めて観ていました。関市の市役所で勤めている叔父をもつ私が、刀の作り方を詳しく知ったのはコレがはじめて。もう少し関市役所のみなさんにはがんばって頂きたい。( ̄‥ ̄)=3
驚くのは東京国立博物館、名古屋市美術館、徳川美術館など公共、民間のコレクションから取り寄せた国宝や重要文化財が多い事。中でも私の一番のお気に入りは「葵紋散螺鈿黄金造飾太刀拵(あおいもんちらしらでんこがねづくりかざりたちこしらえ)」という豪華な太刀。マンガ「風雲児たち(みなもと太郎作)」を愛読し(オリジナルで全巻持っているのが自慢)、江戸時代が大好きな私は10分くらい見入ってしまいました(ミ´ω`ミ)。
実は2週連続この展覧会を見に行ったのですが、2回目はこの刀がもうなくなっていてショックでした。このために来たのに・・・。ただ調べたところ徳川美術館にあるそうなので、今度日本に行く際は絶対行ってみようと思いました。
アメリカに住めば住むほど自分のアイデンティティーについて考えます。そしてどんどん日本が好きになります。「Art of the Samurai」はそんな魅力を持つ素晴らしい展覧会でした(*´∇`*)。
メトロポリタン美術館「Art of the Samurai」公式サイト
http://www.thecloisters.org/special/se_event.asp?OccurrenceId=%7BF8E9ACA7-5B17-471F-9394-D298E7E53159%7D&HomePageLink=special_c2a
2010年1月10日まで公開
*展示室内は写真撮影禁止
- みんたん
みんたん(Midori S. Mans)
岐阜市出身。
2002年ニューヨークに移住。
アートスクールPratt Instituteを卒業後グラフィックデザイナーとなる。
夫と猫二匹(ジャスミン&サファイア)でブルックリンに住んでいる。