やっぱり、松島!
2011年8月12日
以前、このブログでもご紹介させていただいた松島。
ご存じ、日本三景のひとつとして、古くは坂上田村麻呂、伊達政宗公、そして松尾芭蕉と、
多くの偉人を魅了してきた場所です。
今回は、震災後の松島をぶらっとしてみました。
まずは、松島海岸駅にほど近い場所にあるパン屋さん。
石窯パン工房 パンセ。
ここの牡蠣カレーパンは絶品なのです。(ちぎり方が汚くてごめんなさい)
牡蠣がごろっと一個、入っています。
着くなりモグモグしながら、向かうは伊達家菩提寺の瑞巌寺。
荘厳な赴きの瑞巌寺参道。
震災では、松島も津波の被害に遭いましたが、なんと、山門前で水が
ぴたりと止まったのだとか。やはり、霊験あらたかなのかもしれませんね。
現在、本堂は平成の大改修中(平成30年まで)。
平成28年までは、本堂の代わりに国宝・庫裏、陽徳院(政宗公正室愛姫)御霊屋
が一般公開されています。
ここ、陽徳院は、修行僧の修業寺です。
陽徳院御霊屋に向かう途中で眺めることができます。
ピリッと引き締まった雰囲気。
続いては、お隣の円通院へ。
美しい庭園は、四季折々の美しさを見せてくれます。
円通院で、人気なのが、数珠づくり。
自分の気に入ったパーツをつなげて数珠に仕上げるのですが、選んだ石によって
御守りの効果が変わってくるのだそう。
海岸通りをぶらぶら歩くと、目の前には五大堂。
大同2年(807)坂上田村麻呂が東征のとき、毘沙門堂を建立したことが始まり。
現在の建物は、 伊達政宗が慶長9年(1604)に創建したもので、
桃山式建築手法の粋をつくしています。
秘仏とされる五大明王像は33年に一度ずづご開帳されます。
前回は平成18年でしたから、次回は、28年後。
ここを逃すと、一生見られないことになりそうなので、しっかり覚えておきたいと思います。
その五大堂の目の前に建つ老舗の土産物店が「松島独まん」。
昨年リニューアルし、全面ガラス張りの開放的でモダンな建物になりました。
一階では変わらず
名物のせんべいを手焼きする
職人さんの姿。
せんべいも食べ応え十分なのですが...
私はソフトクリームを
チョイス。
これが濃厚で美味しいの
なんのって。
二階の「松華堂菓子店」では
新たな松島名物として
人気急上昇中の
カステラをいただきます。
ほんのり優しい甘さと
ふわっふわの生地。
とても上品で、
いくらでも食べられそう!
続いては、「松島おさかな市場」へ。
ここでは、三陸であがった新鮮なお魚、そして加工食品を買うことができるほか、
B級グルメ「めかかつバーガー」「かきバーガー」を味わうことができます。
「まぐろ坦々麺」ののぼりに魅かれつつも、やっぱり注文したのは「かきバーガー」。
はさまっているのは、牡蠣フライではなく、牡蠣クリームコロッケ。
なので、牡蠣の風味が苦手な人でも食べられそう。
牡蠣には滋養強壮効果がありますから、疲れた時にオススメですよ。
さて、小腹を満たしたところで、松島ぶらり歩きの再開とまいりましょう。
ずっと行ってみたかったのに、チャンスがなかった十二支記念館。
2010年10月にオープンした、新しい観光スポット。
ここでは、十二支の守り本尊に出合うことができます。それでは、写真でずらりとご紹介しましょう。
まずは、千手観音。
子年生まれのご本尊です。
千本の手があり、その掌すべてには目が付いていることから、
「千手千眼観音」ともいわれます。
数限りない人々の苦悩を、観音の大慈悲ですべてすくい取るのだ
そうです。
丑・寅年生まれのご本尊
虚空蔵尊。
私のご本尊でもあります。
虚空のように無限の知恵や
功徳を持ち、破壊されることのない大空のように、限りない利益を与えるとされているそうです。
かくありたいものですな。
卯年生まれのご本尊・
文殊菩薩。知恵を司ります。
実はこの文殊菩薩に
まつわる不思議なお話を
館長さんから伺いました。
震災の時、松島は津波の
被害を受けました。
シャッターをなぎ倒して、
館内に水が入って来ました。
最も手前にあった仏像は
なんともなかったのに、
この文殊菩薩は首が折れ、
大破してしまいました。
文殊菩薩は今年の
守り本尊で、東を守ると
されてます。
海の水は、太平洋側、
つまり東からきました。
文殊菩薩は、その厄災を
一手に引き受け、ほかの
仏像やここで働く人達を
守ったのだと思う、
と館長さんはお話して
くださいました。
辰年、巳年生まれのご本尊
普賢菩薩。
理性を象徴しており、元来女性であったのが、成仏して
男性になったといわれています。
六牙の白象に乗って現れる
この菩薩は、人生の師として
最高の境地に達した理想像
とされているそうです。
午年の守り本尊・勢至菩薩。
観音菩薩と共に、阿弥陀如来の
脇侍として祀られています。
観音が慈悲の立場から人々を救うのに対し、勢至菩薩は、知恵の光をもって人々を救うとされています。
未年・申年生まれの
ご本尊・大日如来です。
大日如来は、宇宙そのものであり、諸物の王者として君臨する
意味からか、如来ながら
菩薩の形をしているのが
大きな特徴です。
酉年生まれのご本尊・不動明王。
「動かざる尊者」という意味で、
如来が愚かな衆生を救うために、
見るからに恐ろしい形相をした姿で現れるのだそう。
人々を救うためには、優しくすることだけではなく、時には厳しく叱る
ことも大事、だということを
具現化しているのだそう。
子育ても一緒ですな。
戌年・亥年生まれの
ご本尊・阿弥陀如来。
いつでもどこでも人々を
救おうとしている仏さまなのだとか。
すばらしい。
いろいろ教えてくださった、館長の高橋さん(右)と、スタッフの林さん。
ありがとうございました。
古きも新しきも、美味しいものもたっくさんの松島。
どうかみなさま、お越しくださいね!
- 岡沼 美樹恵
高校生の時に仙台の地を踏む。当時”ガンズ・アンド・ローゼス”のギタリスト・スラッシュのヘアスタイルにするほどロックにのめり込む。
大学卒業後、東京での出版社勤務を経て、仙台でフリーライターに。
テレビ誌、地元情報誌などでアーティストインタビュー、映画レビューなどを担当。ほぼ毎日のように届く音楽サンプルに埋もれ、あれもこれもと手を出すうちに、どんなジャンルが好きなのか分からなくなって、現在カオス状態。
かつては、かなりの酒豪を自認し、寝酒に焼酎をラッパ飲みしていたが、年齢とともに衰え、今では数杯で大トラに(まわりのみなさん、ごめんなさい!)。
趣味は、帽子集め&休日のお出かけ。
アウトドア、グルメなど楽しいことを求めて、愛車のマーチ号改め、ノートを走らせている。
夢は「世界グルメツアー」に出ること。
これでも一応、一児の母。
投稿についての注意事項
- このブログへのご質問については、内容によってお答えできない場合や、回答に時間がかかる場合があることをご了承ください。