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「昇龍道」春夏秋冬さすらい旅

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下呂温泉、四季の移ろいと街道浪漫(1) 〜下呂温泉・飛騨萩原編〜

2014年1月10日

 晩秋から初冬にかけての飛騨路は、残された紅葉の姿と降り始めた雪景色の2つの魅力を同時に感じることができる。
 
 もちろん、そのタイミングは狙ってできるものではなく、天気や気候の運もある。
その運を逃すのも旅、巡り合えるのも旅、それがひとつの旅の醍醐味でもある。
 
 12月初旬と中旬の2度、下呂温泉と下呂市内の萩原と金山の町を巡った。
幸運にも、真っ赤に色づいた紅葉と、降り始めた雪があたり一面を白く染めていく光景の双方の魅力を感じることができた。
まさに“感幸”である。
 
20140110_01.jpg 下呂温泉は日本三大名泉であり、今更ここで説明するまでもないだろう。日本を、いや世界を代表する名湯である。
そして、その泉質から肌がすべすべになる「美人の湯」としても知られ、女性の人気も年々高まっている。
足湯巡りや食の展開も充実しており、人生一度は訪れたい温泉である。
 
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  もし、下呂温泉に滞在するなら、萩原、金山の町へも合わせて訪問したい。
東海と北陸を結び、江戸時代から人が行き交う飛騨街道の萩原宿、金山宿に残された町は、
今も生きる生活文化が残された町としても、かつての街道のおもかげを残す町としても十分に旅心を刺激してくれる。
 

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 萩原の街道情緒を味あわせてくれるひとつのシンボルでもある蔵元の天領酒造。
雪に降られながら雪景色と酒蔵というのがこんなにもマッチするのかと思って見ていた。
それは雪深い飛騨路の酒蔵ならではの光景でもある。
 

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 JR飛騨萩原駅の紅葉もまさに最後の染め納めだった。
思い残すことのないように精いっぱい真っ赤に染めてくれているけなげな姿が、旅人の目と心に鮮明に残される。
 
 ただ、その翌週、まだ残っているかと2度目に訪れたときには全ての葉が枯れ落ちていた。
これが、はかない四季の移ろいの魅力でもあり、日本的な四季の美しさは、そのはかなさがあるからこその情緒なんだろうとも思う。
 

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 下呂温泉に戻り、冬の下呂温泉名物となった花火ミュージカル(音楽の演出による打ち上げ花火)を見た。
冬の花火だからと侮ってはいけない。
花火は本格的なもので、その質と量と演出から、賑やかし程度と思っていた宿泊客たちに新鮮な感動を与えてくれる。
 

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 うっすらと雪化粧した日本的情緒あふれる下呂温泉の風景は美しい。
173段の階段をあがった小高い所に位置する温泉寺から眺める下呂温泉の町並み。
静かにたたずむ町がうっすらと雪化粧をし、雪に慣れない旅人たちを魅了する。
 
 その美しさは、雪深くなる前のまだ初雪に近い降り始めの時期だからこその美しさかも知れない。
 

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(次回、金山巨石群・筋骨めぐり編に続く)

 

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取材担当プロフィール

田中 三文 (たなか みつふみ)

愛知県豊橋市生まれ。
出版社勤務を経て、現在は三菱UFJリサーチ&コンサルティング 政策研究事業本部 上席主任研究員。
愛知大学地域政策学部非常勤講師(観光まちづくり論)
地域を盛り上げる観光事業や集客計画など、手がけてきたプロジェクトは数知れず。
2012年より2014年まで昇龍道プロジェクト推進協議会・台湾香港部会長を務め、
同エリアのインバウンド促進計画や外国人受入環境整備などにも力を注いでいる。
旅と写真とロックを愛する仕事人で、公私ともに、さすらいの旅人として各地を巡っている。

「昇龍道(しょうりゅうどう)」とは?

日本の真ん中に位置する中部北陸地域の形は、能登半島が龍の頭の形に、三重県が龍の尾に似ており、龍の体が隈無く中部北陸9県を昇っていく様子を思い起こされることから同地域の観光エリアを「昇龍道」と呼んでいます。
この地域には日本の魅力が凝縮されており、中部北陸9県が官民一体となって海外からの観光客誘致を促進する「昇龍道プロジェクト」も好調です。このブログでは、「昇龍道」の四季折々の姿を写真と文章で紹介していきます。

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ぶらっ人編集部 @buratto_tabi